ゴードン三郎、30代からサッカー始めるってよ

サッカーへの挑戦記やスポーツ、ラジオ、地域の消防団活動について綴ります。

コロナ禍の少年の話②

こんにちは、ゴードン三郎です。

 

さて、2020年4月、コロナ禍のなか中学校に入学した息子ですが、中学校ではオンライン授業になることが3月の時点で決定し、スタートはオンラインからとなりました。

 

6月から対面授業となり、通学がスタート。7月の夏休み前から部活動が開始。

 

息子は色々仮入部した結果、サッカー部に入りました。

サッカー部は出来たばかりで、顧問の先生は競技経験はあるものの、指導者ライセンスは所持していないとのこと。

部活動が開始してからは授業、部活動、週二回の学習塾とまあ、比較的通常に近い日常が流れていました。

 

ところが秋口に入った10月のある日、息子から「サッカー部をやめたい」と申し出がありました。

小生には寝耳に水の話で戸惑いました。

本人からは何かあったのか聞き出そうとしますが、なかなか要領を得ません。

 

仕方がないので、顧問の先生に連絡をとり、何かあったか聞いてみることにしました。

すると、練習や紅白戦で顧問が決めたポジションに反抗的な態度をとったことに対し、叱責したとの返答が。

まあ、反抗的な態度をとった息子も大概ですが、その顧問の組み立てている練習も、正直、サッカーの指導者であればそういうトレーニングの組み立て方はしないだろーな、という素人然としたもの。

反抗的な態度をとった息子は担任の先生が仲立ちしてくれ、顧問に謝罪。本人の希望もありしばらく休部という形で部を離れました。

 

2ヶ月たち、息子は部に戻る決断をします。

が、顧問からは部に戻ることは認めるものの、まずは練習参加せず、球拾いからスタートとのこと。結局、息子はそこで心折れ、復帰して1日で部をやめる決断をします。

 

色々悩み復帰した選手に対し、練習させないという指導に小生は納得できず、小生は顧問との話し合いを求めました。

まず、原則として、チームの活動に参加している選手に対して練習させないことは、日本サッカー協会JFA)の指導指針に違反をしています。協会に通報すれば調査対象となる案件です。

顧問によると、息子に限らず、良くない態度の生徒が居たりして、部内の規律を保つにはどうしたら良いか部内で話し合いをさせたそうです。その結果、懲罰として「球拾い」を設定したそうです。

サッカー素人の小生が教師に言うのも釈迦に説法かとも思いましたが、少なくとも小生はD級ではあるものの、指導者ライセンスを所持しています。サッカーの指導たるものは学んでいますので、「してはいけない」指導であることは伝えさせていただきました。

 

顧問の先生は指導力不足があったこと、選手に目が行き届いていなかったことを認めてくださいました。

 

小生としては、「出来なかった生徒にどのような罰を与えるか」ではなく「失敗したらどのように支援するか」を考えるべきだと思います。そして、生徒同士が考えたことであっても、間違ったないようであれば大人が軌道修正してあげるべきだと思います。中学生なんてまだまだ未熟なのですから。自立と放置は違うと思います。

 

そして残念ながら、失われた時間は戻ることはありません。息子は部を離れ、帰宅部となったのでした。