FC東京観戦記21〜仙台戦、ルール通りの判定で何か問題があるのか?〜
こんにちは、ゴードン三郎です。
8月の怒涛のホーム3連戦の2戦目は、ベガルタ仙台戦。
小生は例によって、息子が夏期講習中なのでお家でダゾーン観戦。
前半は両チームとも、チャンスはあるものの、決めきれずスコアレスで折り返す。
仙台ハモンロペス選手の迫力ある攻撃・シマオ マテ選手の重戦車のようなディフェンス。
簡単な試合ではないことが素人の小生でも感じました。
後半、永井選手の抜け出しに、ペナルティーエリア内でシマオ マテ選手が倒し、PKを獲得。
キッカーはディエゴ選手。
いつもの小刻みな助走からゆったりとしたフォームでシュートを蹴りこむ。しかし、ボールはキーパー正面に飛んでしまいPK失敗かと思われました。
しかし、副審がフラッグを上げています。
キーパーの両足が、キッカーが蹴る前にゴールラインを離れたとのことで蹴り直し判定に。
生き延びた東京はディエゴ選手今度は隅に「ズドン」と決めて先制。
その後も拮抗した内容でしたが、何とか逃げ切り東京が勝利を掴みました。
試合終了後、相手チームの渡辺監督がエキサイトし、審判団に詰め寄っていました。
音声までは拾えていなかったので、何に対しての抗議かはわかりませんが、おそらくPK蹴り直し判定に関してではないかと予測されます(試合後の会見でもこの判定について触れていましたので)。
この蹴り直し判定ですが、ヤフーニュースなんかを見ると「新ルール適用」とか書いているサイトもありますが、確かに、先日ルール改訂があり、「PKの時キーパーはキッカーが蹴るまで、少なくとも片足はゴールラインを踏んでいないといけない」となりました(もし違っていたらごめんなさい)。
しかし、従来ルールは「PKの時はキーパーはキッカーが蹴るまで両足をゴールラインから離してはいけない」でしたので、映像から見ても仙台GKスウォビィク選手の両足は明らかにゴールラインから離れていましたので、この蹴り直し判定は従来ルールだろうと新ルールだろうと、妥当ということになるかと思います。
ニュースサイトの記事によっては「妥当な判定だったのか?」「公平公正なジャッジだったのか?」と判定に疑問を投げかける記事も見かけましたが、、、
いや、競技規則に明記されているし、そもそもPKは「ペナルティ キック」の略ですから、反則に対しての罰なので、キーパーに対して制限がかけられるのは当たり前の話です。
つまり、副審はよく見て当たり前のジャッジをし、主審もそれに倣い蹴り直しの判定を下した。
ただそれだけのことだと思います。
もし、東京が逆の立場で、林選手がPKのセービングをしたにもかかわらず、同じように蹴り直し判定をされたとしても、小生は納得して受け入れることができます。
このPKのシーンは間違いなくこの試合のターニングポイントだと思いますので、渡辺監督がエキサイトするのはわかりますが、おそらくチームに対してもサッカー協会からルール改訂のお知らせは来ており、選手にも周知をさせていたはずです。
PKのシーンでは足元を厳しくみられることも、容易に想像がつくはずです。
ディエゴ選手のトリッキーな動きに翻弄されたのかもしれませんが、スウォビィク選手は足元の注意が散漫だったのではないかと思います。
そもそも、PKの時に足をゴールラインから離さない、というルールは小学生でも知っているはずです。
以前、柔道の篠原選手がオリンピックにおいて、世紀の誤審で一本が認められず、銀メダルに終わったことがありました。篠原選手は試合後、誤審について「あの後まだ時間はあった。残り時間で一本をとればよかった。ただ自分にはその力がなかった。なので銀メダルなのには納得をしている。」
と語っていたのを思い出しました。
確かにサッカー選手はその瞬間・一つのプレーに命を懸けているのは想像に難くない。それだけにミスジャッジがあればそれこそ職や生活を失いかねないことになります。
ましてや仙台は首位相手にアウェー戦。勝ち点は何が何でも欲しいはずです。それだけに審判に詰め寄るのは理解はできます。
だけど、そのエネルギーをその後のプレーに注いでいたら?一致団結気持ちを切り替えていたら?
試合の結果はどうなっていたかはわからない。
それだけ仙台のサッカーは手ごわかったように、小生には映りました。